079 清水智裕 「たべちゃいたいくらい。」/080 長浜憲二 「絶壁に咲く花達」
タイトル | TWS-Emerging 079/080
079 清水智裕 「たべちゃいたいくらい。」/080 長浜憲二 「絶壁に咲く花達」 |
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会 期 | 2007年9月1日(土) - 2007年9月23日(日) |
時 間 | 11:00 - 19:00 |
入場料 | 無料 |
主 催 | 財団法人東京都歴史文化財団 トーキョーワンダーサイト |
会 場 | トーキョーワンダーサイト 本郷 |
アーティスト | 清水智裕、長浜憲二 |
TWS-Emergingは トーキョーワンダーサイト(TWS)の若手支援の一環で、トーキョーワンダーウォール(TWW)の入選者100名の中から希望者を募り、審査を経た後、TWS本郷にて個展を行う企画です。本年度は23名の若手アーティストの展示を行います。
本年度、第4回目となる今回は清水智裕による「たべちゃいたいくらい。」と長浜憲二による「絶壁に咲く花達」の2つの展示を行います。
現代では、食べるという基本的ないのちの営みを様々な形で美しく包み、楽しんでいます。女性誌、家庭雑誌を始めとして、多くの雑誌が食の特集を組み、テーブルマナー、テーブルセッティングが華やかに紹介されています。また、食材はラッピングされて店頭に商品としてきれいに並べられ、さらにデパ地下、コンビニでは、料理されたものを製品として買い求めることができます。このように食べる行為は、手を汚すことなく、すべてがスムーズに行われます。そのような中、清水智裕は、「食べる」という行為のグロテスクさと官能性、食べる側の傲慢さと食べられる側の理不尽さを見るものに突きつけます。しかし、その描き方は線も色彩も柔らかいのです。
長浜憲二は、美しく繊細な心を持つように見えている少女が、自らの中にある理性と狂気、純粋さと邪悪さという人間の両面性に気づいて揺れ動きながらも、その感受性の強さゆえにどこか浮世離れしている存在感を描きます。この二面性は、独特の装飾性と共にくっきりとグラフィカルに示され、一方それを包む少女の姿は、血を薄めたような赤色の世界の中にぼんやりと立ち現れます。
これら2名の若いアーティストがそれぞれに表現する現代の感性と空気をぜひご体感ください。
清水智裕 /《智恵の実》/ 2007
長浜憲二 /《ラム・ヴァレンタインと蛇》/ 2002~2003
9月1日(土)
14:00~15:00オープニングトーク(参加自由)
15:00~17:00交流会(参加自由)