TWS-Emerging 013
タイトル | TWS-Emerging 013 原 良介 展 |
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会 期 | 2002年4月27日(土) - 2002年5月6日(月) |
時 間 | 11:00 - 19:00 |
入場料 | 無料 |
主 催 | トーキョーワンダーサイト |
会 場 | トーキョーワンダーサイト本郷 |
アーティスト | 原 良介 |
若手アーティスト支援として、企画・制作・展示を共に行い、アーティストが自作を前に作品についてクリッティックやキュレータを招いて語り合うレヴューを開催。公募展トーキョーワンダーウォールと連携し、入選者からアーティストを選出し、作品発表の機会を提供するプログラムです。
ここ数年、「影」を扱った作品を制作、発表しています。例えば「草の手」という作品があります。これは、手のひらにおちた草の影を描いたものです。形は草のシルエットですが、描いているものは肌になります。つまり、私のこの作品の中では、肌色の絵の具一色で草と手が融合していることになります。しかしこれは、草の実体を描いているわけでもなく、また、手そのものを描いているわけでもなく、どちらでもないあやふやな状態であるとも言えます。
このように私は作品で、人や人工のものと、木や草など自然のものを、影を通してカンヴァスに油絵の具で融合させる試みをしています。
影というのは、その時、その場でもっとも近いものに落ちるものです。つまり影は、もっとも身近なものとの係わりを示すものです。しかし同時に実体のないあやふやなものでもあります。人と自然との係わりとそこに含まれる不安定さを、私の作品を見て感じてもらえたら良いと思います。
会場風景